イイタイダケ

言いたいだけです。

『進撃の巨人』最終話を読んだので、勝手な感想【ネタバレ注意!】

進撃の巨人』最終話を読みました。ナチュラルにネタバレしますので、未読の方はお気をつけください。

 

あくまでも個人的な感想です

特に熱心なファンというわけではありません。単行本で追いかけていて、読むのも1度きり。なので誤読している可能性もあります。

それでも、とても楽しんで読みました。色々考えることも多い作品だったので、感想を残します。特に気になった点のみ記しますので、まとまりもありません。

 

私の『進撃の巨人』歴

最初に読んだのは6年ほど前。タイトルは知っていたのですが、ずっと野球マンガだと思っていたんですよ。今でも野球って人気があるんだなーと、流行っていることを不思議に思っていました。夫が所持していて、「おもしろい」と言うので借りました。

まだ地下室にたどり着く前でしたので、そこには何があるんだろうと、ワクワクしながら読み進めたことを思い出します。以降、単行本が出るたびに夫に借りて読むことが習慣となりました。ちなみに、アニメ、映画は未見です。

 

結局「巨人」って何なの?

個人的に期待していたのは、巨人に何らかの物理的・科学的な根拠が示されることでした。体積の割に軽いことなどが示されていたので、ナノマシンだとおもしろいなと思っていたのです。しかし始祖ユミルが作った、で終わりでしたね。そこはちょっとがっかり。でも、砂でコネコネは斬新でした。エルディア人全員が巨人化する時は、ユミルめっちゃ忙しいな! と思いました。時間は関係ないにしてもね。

 

ユミルは本当に王を愛していたの?

ユミルがなぜ王に囚われていたのか。それは「王を愛していた」から。これはエレンが言っただけのことなので、真相かどうかはわかりませんが、真実に近いのだと思います。

最初は、どうして自分をひどい目に合わせた王を愛していたんだろうかと疑問に思いました。でも、ひどい目に合わせた故に愛していたのかなと考え直しました。

好きの反対は無関心という言葉があります。奴隷という立場、おそらく舌を抜かれて喋ることのできない、性格もおとなしいユミル。そんな彼女に、歪んだ状態であれ、関心を示したのは王だけだったのではないかと思うのです。

また、憎しみと愛は表裏一体とも表現されます。愛が強い憎しみに変わるように、憎しみが愛に変わる(錯覚する)こともあるのかなと。私自身、嫌いな人のことばかり考えてしまうことがあります。さっさと無関心になればいいのに、認めてもらいたいと執着してしまう。そんな感じなのかなと思いました。

 

注目! ハルキゲニア

そのユミルですが、「有機生物の起源」と接触したとジークが語ります。この「有機生物の起源」とは何なのでしょうか。

ハルキゲニアに似ていると夫と話していたのですが、本当にハルキゲニアがモデルであることが作中で示されましたね。なぜ後ろにいるアノマロカリスではダメだったのかと思いましたが、ハルキゲニアである必然性に気がつきました。

 

何もかも逆に復元された、ハルキゲニア

ハルキゲニアとは、カンブリア紀に実在した生物です。現代の生き物から考えると非常に不思議な形態をしています。それゆえ、化石から復元する際に、何度も間違った姿で想像されていました。

脚と背中の棘、頭と尻尾が取り違えられていたことが特に有名です。

ハルキゲニアを代表とする、カンブリア紀の生物については『ワンダフル・ライフ』という本が詳しいです。文章が装飾過多のため、ちょっと読みにくいかもしれませんが、興味深い本です。

 

 

あべこべの世界

進撃の巨人』の世界観として印象的なのが、事象が現実世界と逆になっていることです。

・太陽が出る方向が逆(検索したら詳しい考察が出てきますので、ここでは略)

・文字が逆(エレンの墓碑銘は本を逆さまに持てば読めます)

・原因と結果が逆(過去から未来だけではなく、未来から過去にも因果がつながる)

 

視点を変えれば逆になる=ハルキゲニア的な世界観

また、島の内・外で立場が変われば、善悪も変わる点も印象的でした。お互いを悪魔と呼び合う世界でしたね。

ここで解釈によって上下、前後が変わってしまうハルキゲニアが、この作品を象徴していることに気がつきました。

 

エレンが持つ「巨人」の能力と、SF小説

「始祖の力がもたらす影響には過去も未来もない… 同時に存在する」の発言から、真っ先に思い出したのが、テッド・チャンの『あなたの人生の物語』です。

宇宙人と接触することで、未来と過去を同時に知覚することが出来るようになった、言語学者の話です。主人公の思考と同期することができれば、パッと見える世界が変わる、魅力的な物語です。『メッセージ』という邦題で、映画化もされています。

 

 

もう一つ思い出したのがカート・ヴォネガットの古典的名作、『スローターハウス5』です。

エレンの「頭がめちゃくちゃになっちまった…」を理解するにはこちらの方がわかりやすいかも。この作品に出てくる宇宙人トラルファマドール星人は、過去から未来にわたる全ての時間を同時に一望することができる能力があります。

 

物語とキャラクターの主従

特にエレン、ミカサ、アルミンに感じることです。それぞれ魅力的な特徴を備えた登場人物のはずなのに、私にはぼんやりとした存在に思えるのです

進撃はゴールありきで書かれた作品なのだと思います。そうなると、重要なキャラクターほど、最終シーンと矛盾する行動はとれなくなるんですね。結果、ストーリーに従うために動くことになる。

逆に、どこで退場しても最終局面に影響を与えないキャラクターの方が、生き生きと、濃く感じられました。サシャやハンジがそうですね。大事ではないという意味ではないです。どう行動しても、ゴールには関係ないという意味です。

 

最終巻で一番好きなシーン

エレンとアルミンが子供の姿で語り合う場面です。1巻の時のワクワク、未来がまだ無限だと思っていた、彼らの姿が思い出されます。

その後の「そんなの嫌だ!! ミカサに男できるなんて…!!」と本音を漏らすエレンも、結末のためのコマではなく、物語を生きている感じがして好きですね。かっこ悪いけど、それがいい。エレンからミカサに対する感情を明言するのも全編通してこのシーンだけです。アルミンにはダサいところも見せられる。そんな友人がいることも、すべての業を一人で負うことにしたエレンにとっての、救いだと感じられました。

 

どこで間違えたの?

悲劇の連続が『進撃の巨人』の魅力ではありますが、やり直して少しでもよりよい過程を選べるならと考えました。するとやはりマルコの死が分岐かなあと思います。

ライナー、ベルトルトとマルコが「対話」できていたら、犠牲はちょっとは少なく済んだのではと思います。そもそも、因果が未来を発端とするなら、やり直しはできないんですけどね。なのであくまで私の想像、希望ですが。

 

139話34巻

巨人の寿命が13年であることをはじめ、作者は素数に思い入れがある印象です。なので139話で終了というのには、すぐに納得がいきました。流石に巻数までは調整できなかったかと思っていたら、139は34番目の素数であることに気がつきました。そこまでこだわるとは、すごいですね。

 

進撃の巨人』を読んで

個人的な嗜好として、謎がある作品が好きです。なので、どうして? が多い『進撃の巨人』は魅力的な作品でした。そして謎はすべて回収されましたので、読み終えて満足しています。

また、立場や信念によって善悪・正義が変わることを描いた点も好ましく感じます。視野を広く持つことの大切さは、独特の構図からも伝わってきました。一つのコマで複数の物語が展開する表現は舞台的にも感じられ、私好みでした。

エレンとミカサの物語としてはきれいに締めくくられていますが、アルミンをはじめとする104期や、マーレ側の登場人物のその後があれば、読んでみたいなあと思います。

 

映画を観て『無職の間にやりたいこと100』を完了させたよ

『無職の間にやりたいこと100』に載せていた映画を観ました。無職の間には間に合いませんでしたが、これにて完了です。

  

ミスポター

ピーターラビットが大好きなのと、湖水地方の風景が見たくて選びました。

ベアトリクス・ポターに関しては何冊か書籍を読んでいます。偏屈で、器量も良い方ではないイメージがありました。映画ではそこは薄めてあって、意志が強くチャーミングな女性として描かれていました。父母との関係も割とマイルドになってたかな。

ポターの空想で絵からピーターたちが飛び出してくる様子、ロンドンの家のインテリア、ヒルトップ・コテージ周辺の風景などはすべて美しく、うっとりしました。

個人的にユアン・マクレガーが出ている映画にハズレなしというジンクスがあり、やはりハズレなしでした。

 

 

ライフ・イズ・ビューティフル

まずイタリア映画だったことにびっくり。だって英語のカタカナ表記がタイトルだから、てっきり原題も英語だって思うでしょ。

イタリア映画はニューシネマ・パラダイスぐらいしか観たことがないのですが、ノリが似てるなあというのが第一印象。そして戦時中の話ということで身構えていたのに、前半はコメディータッチのラブロマンスで驚きました。せいぜい町に貼られたポスターと、馬への嫌がらせぐらいですかね、戦争を示すものは。

美しい日々は過ぎ、一転厳しい世の中に。主人公と息子、叔父はユダヤ人ということでナチス強制収容所に送られてしまいます。そこで主人公の妻までついていったのには驚きました。彼女はユダヤ人ではないのだし、実家もお金はありそうなので、残って帰りを待つわけにはいかなかったのかな。最善の行動とは思えなかったのですが、かといって別れるわけにもいかなかったのでしょうね。

主人公は息子に、この特殊な環境はゲームであり、一位になったら本物の戦車がもらえるんだと教えます。もちろん嘘ですよ。そして一位になるためには隠れていなきゃいけない。そのおかげで息子は終戦まで生き抜くことができました。周囲の人も消極的には協力してくれているんですよね。自分たちの身だって危ないのに。

迎えにきたのはアメリカ軍の戦車。息子は戦車に乗って大喜び。主人公の嘘が本当になったというわけです。このアメリカ軍の兵士がいかにもマッチョ・ヒーローって感じでちょっとムカつく。実際にもこんな感じだったんだろうな。心から良い事をしたと思ってるんだ。勝った国が正義になる。

その主人公のラストは納得がいかないのですが、ハッピーエンドにするわけにはいかなかったのでしょうか。というか普通に戦争犯罪じゃん。

今起きていることに対して何ができるか。状況に流されるのではなく選択することができる事を教えてくれる映画です。

 

 

度々読み返す本に『夜と霧』があります。こちらはアウシュビッツに収容されていたユダヤ精神科医が書いた本です。過酷な環境に対して人はどのような態度を取るのか。『ライフイズビューティフル』と共通した主題を持つ本です。

 

 

尼僧物語

 美しいオードリー・ヘップバーンが見たくて鑑賞。内容もとてもよかった。こちらもライフ・イズ・ビューティフルと同じ時代の話ですね。舞台はベルギーです。

自分は尼僧になりたいとはかけらも思ってはいませんが、「内面の沈黙」には興味があります。是非得たいものですが、それ以上に世俗に未練があるので無理そうです。尼僧の掟にも疑問がたくさんあります。まさに本末転倒、手段と目的が入れ替わってる。まさにそこがオードリー=シスター・ルークの「病気」なんですよね。良心と信仰が対立するんです。  

自分はよく正義感が強いと言われるんですけど、自覚がなくて不思議だったんです。そして最近謎が解けたんですよ。自分が従っているのは自分の良心、または自分が「人として当たり前であると思うこと」なんですね。そこに対しては厳しいので、他人から見れば正義感が強いように見えるようです。でも正直世間の正義とかルールには興味がありません。もちろん大幅に社会からはみ出したら生活に支障が出ることは分かっているので、ある程度は守りますが。

映画でも「患者が話したがっているのに、鐘がなったら離れなければならないのはなぜか」とシスター・ルークが問うんです。多分私も同じところで引っかかっただろうなあ。目の前の人と向き合うこと以上に大切なことなんてないんですよ。それが信仰や尼僧の掟であったとしても。

そもそもシスター・ルークがなりたかったのは貧しい人々を助ける看護師であり、尼僧になるのはその手段に過ぎないわけです。当人は自覚していなくても上手くいくはずないんですよ。

なのでシスター・ルークが修道院から出て行くシーンはスッキリしました。彼女はこれから尼僧であった時以上に、たくさんの人を救うでしょう。何より振り返らない、後ろ姿のオードリーが凛として素敵でした。

 

 

 

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Streaming+で『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE』Program C 大千穐楽公演を観ました

三度Streaming+にお世話になりました。Program A , B に続き Program Cを視聴しました。

 

THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE

今回視聴した作品はこちらです。出演者が異なるProgram A〜Cの3パターンが予定されています。www.tohostage.com

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Program C 出演者

MC以外はあいうえお順、敬称略です。

 

Program A , B との違い

MCはProgram A の井上芳雄さんが再登場。メインキャストは9名と今までで一番少なくなっています。あ、MCを入れたら10名ですね。そしてスペシャルゲストとして大地真央さんが登場されました。

 

印象に残った出演者と演目

朝夏さんは『42丁目』と『さあ、声を出せ!』がかっこよかった。

ソニンさんに期待してたんだけど、はじめアニーの『Tomorrow』であれ? って引っかかったんですよ。幼さを出そうとしたのかな、声を作っている感じで。でもその違和感は一瞬で、歌声の力強さに引き込まれました。アイドルとしての彼女はあまりよく知らないのですが、テレビで見かけて、いい子そう、でも辛そうって思っていたんです。『カレーライスの女』あたりはだいぶ大変だったんじゃないかな。事務所はちゃんと守ってあげてるの? と疑問でした。舞台という居場所を見つけられてようで、よかったなあと思います。

一路さんと瀬名さん、お二人ともエリザベート役をやるとは思わなかった。一路さんのエリザベートならトートに圧勝できそう。強い。瀬名さんと佐藤さんの『夜のボート』も素敵でした。私はタカラヅカ版の『エリザベート』しか観たことがないのですが、結構歌詞も違うんですね。そして大人な二人だからこそ出せる重みを感じました。一人の俳優が一生を演じるってかなりむずかしいですよね。役者選びを若いときに合わせるのか、年を取ってからに合わせるのかで雰囲気が変わってしまう。

 

 

ゲストの大地真央さんがかわいい

大地真央さんといえば、タカラヅカOGで、『マイ・フェア・レディ』をずっとやってた人としか知識がありませんでした。テレビで見かけてもかわいらしい方なので、ずっと娘役だと思っていたんです。あるとき男役だって気がついておどろきました。

もちろん美容にもお金や手間をかけていらっしゃると思いますが、それにしても若い! 髪はウイッグかな。髪にボリュームがあると若く見えますよね。あとは姿勢がいいところもポイントかな。

途中で着ていた、シャンパンベージュの衣装が素敵だったんです。ジャケットとドレスが一体になったような形で、シンプルでエレガントなんだけど、ちょっとキリッとした要素もあるデザインでした。ドレス、見るのは好きなんですけど、自分が着るのは興味がないんです。でもあのデザインなら着てみたいなあ。

そしてカーテンコールで幕が降りるときに、しゃがんで手を振っていらしたんですよ。それが大スターに失礼かもしれませんが、かわいいなあって改めて思いました。

 

千穐楽を迎えて

公演中止になることもなく、最後まで続いてホッとしました。これに続いて他の劇場も再開していければいいなあ。ってこれ何目線だろう。

Streaming+で『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE』Program Bの千穐楽公演を観ました

再びStreaming+にお世話になりました。前回の Program A に続き Program Bを視聴しました。

 

THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE

今回視聴した作品はこちらです。出演者が異なるProgram A〜Cの3パターンが予定されています。www.tohostage.com

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Program B 出演者

MC以外はあいうえお順、敬称略です。

 

Program A との違い

MCは山崎育三郎さんに交代、その他のメインキャストは12名でした。前回は13名だったので、減ってるんですね。同じ曲でも歌う人が違うので、異なる印象で楽しめました。

 

印象に残った出演者と演目

もし『エリザベート』の再演があったら、山崎さんで観たいなあ。田代さんとの『闇が広がる』を観てそう思いました。どの俳優さんも魅力がありますが、歌に迫力がある人っていいなと思います。

朝夏さんは何度見ても手の長さにおどろきます。タカラヅカで見慣れてると思ったのに、またびっくりしてしまいました。『シスター・アクト』でつけてる大きなリボンがかわいかった。

涼風さんがね、妖怪なんて自称されていましたが、今でも妖精ですね。50代だったっけと思って調べたら来月60歳になられるんですね。どうしたらあの澄んだ高音をキープできるんだろう。『私だけに』が素敵でした。あらためて男役時代の写真を見ていたんですが、本当に少女漫画から出てきたみたいですね。もしくはリアル・リボンの騎士

そして平原さん。歌手の方なので、ミュージカル歌唱とはまた違った種類の力強さがありますね。トークにて、マイペースでおもしろい方だと初めて知りました。

 

「今日は帝劇、明日は三越

そういえばスクリーンに映っている、「今日は帝劇、明日は三越」という言葉で思い出したことがあります。戦中生まれの祖母が子どものころ、大阪歌舞伎座から北浜の三越までタクシーで乗り付けたって言ってたんですよ。当時の物価ってよくわからないのですが、結構なお金持ちだったと聞いています。声楽の短期大学を出ているのでお嬢様だったんですよね。涼風さんの歌声が、祖母に似ているんです。懐かしくなりました。

あ、まだ存命です。新型コロナをうつしたくないので、最近会っていないんですよ。私おばあちゃんっ子なので、めちゃくちゃさみしいです。会ったらまたこの話、詳しく聞いてみよう。

 

次は Program C !

次はProgram C を観ます。大千穐楽ですね。無事に終わって欲しい。平日の昼間だからひとりでゆっくり楽しめる! こんなときは無職サイコーってなります。

 

Streaming+で『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE』Program Aの初回公演を観ました

再びStreaming+にお世話になりました。興味はあるけれど、遠征はちょっとむずかしいなというときに、配信はありがたいですね。

 

THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE

今回視聴した作品はこちらです。出演者が異なるProgram A〜Cの3パターンが予定されています。www.tohostage.com

 

演出は先日視聴した『SHOW-ISMS』と同じ小林香さんです。

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Program A出演者

MC以外はあいうえお順、敬称略です。

 

登場シーンはまるでタカラヅカ

オープニングで井上さんの登場シーンがまるでタカラヅカのようだなと思っていたら、ご本人も同じようにおっしゃっていておもしろかったです。この感じ懐かしいな。宝塚大劇場はすぐに行ける場所なのですが、休演中の今は遠く感じます。梅田芸術劇場の『壮麗帝』は本日、無事幕が開いたようでよかった。

 

名作揃いでワクワクします

東宝といえば名作ミュージカルが揃っています。本日の演目の中で私が特に好きなのは4作品。

シスター・アクトは朝夏さんの方を観たので、森さんが演じるデロリスが観れてラッキーでした。1789も再演があったら観たいんですよね。特に Program Cに出演予定のソニンさん演じるソレーヌが好き。舞台は観たことがないんですが、レ・ミゼラブルの民衆の歌はいつ聴いても感動します。

 

豪華な組み合わせのエリザベート

エリザベートは今年の大阪公演のチケットを取っていたんです。新型コロナのせいで中止になってショックを受けていたので、2曲もあってうれしかった。しかも城田トートx花總エリザベートで『私が踊る時』ってめちゃくちゃ豪華! この組み合わせで再演しないかなあ。花總さんのエリザベートをなんとか生で観たいんだ。城田トートx田代ルドルフの『闇が広がる』も聴けちゃいました。

 

トート多すぎ問題

井上さん、朝夏さん、城田さん、瀬奈さん、田代さんが並んでいたときに、田代さん以外全員トート経験者ってすごいですよね。しかも一路さん、古川さんも出演しているので、トート役者が6人。瀬奈さん、一路さんはエリザベート役も演じておられるし、Program Bには涼風真世さんが出るので、エリザベート役者も4人。この舞台、豪華すぎませんか。

 

今回のStreaming+は?

『SHOW-ISMS』のときに音が遅れたり、途切れたりが気になりましたが、今回は何の問題もありませんでした! twitterでも特に不具合報告は見かけなかったので、みんなスムーズだったのかな? これなら安心して利用できますね。

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 やっぱり生で舞台が見たい!

曲を聴くと『シカゴ』や『モーツァルト!』も観てみたいなあ。10月に帝国劇場で上演される『ローマの休日』も本当は行く予定だったのですが、新型コロナの様子見でまだチケットを取っていません。特に一度は日本ミュージカルの聖地と呼ばれる帝国劇場に行ってみたいんですよね。

 

 

Streaming+で『SHOW-ISMS Version マトリョーシカ』大千秋楽を観ました

日比谷シアタークリエで大千秋楽を迎えた『SHOW-ISMS Version マトリョーシカ』を観ました。再びStreaming+での視聴です。

 

SHOW-ISMS Version マトリョーシカ

7月20日からスタートし、一度だけ公演中止はあったものの、大千秋楽を迎えました。単なる視聴者ではありますが、ホッとしました。

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初回と千秋楽を観ました

2度視聴しました。大きな変更点はなく、多少アドリブが入ったくらいかな。私の記憶力なので当てにはなりませんが。初回は緊張感がありましたが、千秋楽では流れがスムーズになったなと感じました。

 

あらすじのようなもの

定時制高校に通う4年A組の生徒たちと、そこに新たに赴任してきたバンビ先生を中心とした物語です。バンビ先生は授業の一環として、合唱コンクールへの出場や、自分たちをテーマとしたショーを作成することを指示します。それぞれが問題にぶつかりながら、はっきりした解決はしないものの、前へ進む力を手に入れていく姿を描きます。

 

主な登場人物

  • ロンドン育ちのバンビ先生
  • 学習障害で計算と暗記ができない、建設作業員のヌーボ
  • 元暴走族・現在はDV被害者の番長
  • 高校生の時に妊娠して親に勘当された、シングルマザーのモモ
  • 日雇い労働者で病床の妻がいるおやっさん
  • 歌手を目指して高校を中退したマイコー
  • 小学生のころから親の仕事を手伝い、読み書きができないのりちゃん
  • のりちゃんの娘で、学がない母親を恥じているのぞみ
  • 野原高校を名門校にするため、定時制を廃止したい先生たち

 

2度観て気がついたことと、感想

群像劇であることから、初回に見たときは主題がよくわかりませんでした。生徒それぞれの問題や、それを解決する過程は理解できるのですが、一本筋の通った主題ってないのかなあと。

2度目に見たときに、バンビ先生が合唱コンクールや野原祭(学園祭のようなもの)にこだわっていたのは、定時制高校を廃止させないためだったのかなと思いました。初見のときもぼんやりとは感じていたのですが、明言されていなかったので判断がつきませんでした。そこを筋として観るとはなしがスッキリするなと思いました。

前回、合唱コンクールの野次について書きましたが、改めて考えると野次を飛ばしていたのは先生たちなのかなと思いました。定時制の生徒が活躍しては困りますもんね。 

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私が今作で一番印象に残っているシーンはサークルゲームです。バンビ先生が質問を読み、イエスの人は床に描いたサークルの中に入ります。それぞれの辛い体験を告白することになります。最初はなんて残酷なことをするんだと思いました。でも、同じ境遇にあるもの同士、口には出さなくても心を通わせる相手ができたことは、きっとよいことだったと思います。これはみんなが苦労してきた大人だから成り立つんですよね。若いとここまで心をさらけ出すことはできないと思う。

あと、「クラスに好きな子がいる」でヌーボの行動が怪しいのですが、好きな子はモモかな。オープニングのオンライン授業でモモの時だけ画面に食い付いて見てるので。

バンビ先生の謎が、謎のままなのが残念。ロンドン→日本の全日制高校→色々あって定時制→途中でロンドンの、色々あってのところを描いて欲しかった。帰国子女だったからなじめなかったのかな。最後生徒たちからバンビ先生が卒業証書を受け取り、彼女も気持ちの上で卒業できたことはよかったなあと思います。

 

ちょっとツッコミ

85分にまとめるという制約があったせいか、ストーリ展開は強引に感じました。気になった点のメモ。

ヌーボ、作業着のままの割に汚れていない。給料16万から18万になっても大して変わらないことはないぞ。毎月2万円貯金できたら、4年で100万円近く貯まる。税金も上がるけど。

番長、今どきヒョウ柄+スカジャンはさすがにない。そういえばなぜ番長がショーの衣装担当なのかが分からなかった。隠されたストーリーがあったのかな。DVはもちろん絶対だめ。でもお金は十分もらってそうなので不思議な夫婦関係だね。そしてDVを目撃したなら周りが止めた方がいいと思う。取り返しがつかないことになったらどうするんだ。

モモは踊ることを諦めたバレリーナを描きたかったのだろうけど、余白を埋めることを観客に頼りすぎ。息子は高2年なら、お世話はもういらないでしょ。一緒に暮らす家族なんだから、助け合おう。「ショーなんて不要不急」はどうしても言わせたかった言葉なんだろうけど、不自然すぎる。

のりちゃんの娘の、のぞみ。親にしてもらうことばかりではなく、親にできることを考えよう。母娘が和解できたことは分かりますが、娘のクラスがショーに参加するのは唐突すぎるので、そこまでの過程を描いて欲しかった。

おやっさん生活保護を受けれると思うのだけど、高校でアドバイスをもらったりできないのかな? 妻の生死とクラスの活動は関係ない。文句を言う暇があるなら、酒を飲まず付き添っていてあげて。

全員がステレオタイプ過ぎるというか、人ってもっと複雑だと思うんですけどね。でもそこまで描いている時間がない事情も理解はできます。

修学旅行が中止になったので、空想のエア修学旅行を実行。そのほかのシーンでも歌いだすのがかなり唐突。ヌーボ、フニクリ・フニクラを歌っていたけど、歌が覚えられないんじゃなかったっけ? ソーラン節なのはのりちゃんの実家が北海道であるという意味もあるけど、金八先生でソーラン節を踊ることのパロディ?

つい色々言いたくなるのは、時間があればもっとおもしろい作品になりそうだと感じたからです。幻のフルバージョンを観てみたかった。

 

魅力はやっぱり役者さん

バンビ先生役の美弥るりかさん、モモ役の夢咲ねねさんは元・宝塚歌劇団。宝塚OGは見た目だけでなく立ち姿や動作がきれいなところが好きです。

そして芸達者な方が揃っているので、迫力がある。唐突なソーラン節にツッコミを入れてしまいましたが、のりちゃん役の保坂知寿さんの力量には圧倒されました。おやっさん役の今拓哉さんも声量がすごい。お二人とも元・劇団四季なんですね。さすが。

平方元基さんは『マイ・フェア・レディ』でのフレディ役で観て、声がよく伸びる人だなあと思っていました。『エリザベート』のフランツ役で観るはずだったのに、公演が中止になったのが残念。

全日制の生徒でオーバー・ザ・レインボーを歌うシーンも、メガネをかけた女子学生役の方がお上手でした。お名前を調べきれていないのですが。

  

マトリョーシカの意味

教室にはマトリョーシカ置いてありました。それは前年に亡くなった生徒の、代わりの存在でした。そのマトリョーシカを示しながらバンビ先生は言います。「脱いでも脱いでもどこまでも自分」であると。

他にも「結局変えられない、それが自分だから」「過去に文句があるなら魔法使いにでも頼んで生まれなおしな。他の人に求めるな」「文句あるなら手前が変えろ」(うろ覚えですが)など、バンビ先生の基本スタンスを表したセリフがあります。それだけで判断すると冷たい人のようですが「そばにいるよ」という歌詞から、真剣に寄り添う心が伝わってきます。

自分を変えられるのは、自分しかいない。でも、ずっと見守ってくれる存在がいるならがんばれると思うのです。私はバンビ先生の考え方が好きです。でも弱り切って立ち上がれない人には酷だなあとも思います。

 

その他のコーナー

マトリョーシカ』だけではなく、過去のSHOW-ISMの演目、『TATTOO14』『Underground Parade』『ピトレスク』のコーナーもありました。最後は全員揃って歌とトーク。それぞれは短い時間でしたが、過去に戻って当時の公演を観てみたかったなと思いました。

 

Streaming+で視聴しました

前回と同じく、Streaming+で観ました。今回は初めの方だけ音声が遅れていたのですが、私の環境だけでしょうか。途中からは直りましたし、途切れることなく今までで一番快適に観ることが出来ました。

 

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SHOW-ISMSをStreaming+で3回観た感想

新型コロナの影響下、配信での視聴になりました。家にいるのだから好きな時に観られそうなものですが、意外にもまとまった時間を取ることを難しく感じました。観劇も大事ですが、家族の都合も大切にしたいので。その点、外に出てしまった方が気楽だと思いました。

しかし本来なら観れなかったかもしれない作品を視聴するチャンスがあったことは、ありがたいことです。これからも劇場、配信ともに続けてもらえたらうれしいなと思います。

 

 

スター・ウォーズ エピソード4〜6を観たので好きなところを語ります

スター・ウォーズのファンです。ガチ勢の方にはかないませんが、エピソード4〜6は7〜8回は観ています。エピソード4〜6及び、7のネタバレを含んでいます。

 

スター・ウォーズとの出会い

初めて観たのは高校生のころに映画館で観た、特別篇のエピソード4です。それまでもテレビで放送されていはずですが、興味を持っていませんでした。きっかけは祖母の付き添いでした。祖母は映画が大好きなのですが、暗いところを歩くのが苦手なので、いつも私が一緒に行くのです。そして4を観た途端にすっかりファンになってしまい、5,6は自らすすんで観にいきました。

 

スター・ウォーズの好きなところ

好きなところはたくさんありすぎるのですが、思いついたところだけ。

音楽

一番は音楽です。オープニングから気分の盛り上がりがすごい。あと酒場の宇宙人バンドが出てくるシーンは毎回ワクワクします。

ジョン・ウィリアムズの映画音楽が好きなんです。CDも買いました。ジュラシック・パークのサントラもよく聞いています。特に朝に聞くと、とても気持ちがいいんです。バック・トゥ・ザ・フューチャーハリー・ポッターも曲が好きです。

 

マーク・ハミルの顔

ルーク役、マーク・ハミルの顔が好きなんです。金髪碧眼割れアゴで、当時はモテたでしょうね。でもそういう構成要素ではなく、4のころの屈託のない表情がいいなと思っています。実際、本人も気さくな人であると聞きました。バイク事故のせいで5からは少し変わってしまっています。それでもかっこいいんですけど。6になると大分きれいに治っていますし、演技も落ち着いて、このころは雰囲気を含めて好きです。

 

R2-D2

デザインも、電子音声も好きです。C-3POといつも喧嘩をしているところもかわいい。口は悪いらしい。なんて言っているのか気になる。そして頭(CPU?)もいいし、勇敢なのです。C-3POを含め、ドロイドは持ち主が変わるときにメモリーを消されます。でもR2-D2は一度も消されていない、特別なドロイドなんですよ。

好きすぎてフィギュアを買いました。実物大の動くやつを手に入れるのが夢です。時々売っているのを見かけますが、高価過ぎるので保留にしています。

 

多種多様なクリーチャー

ジャバ・ザ・ハットが好きなんです。ハン・ソロ側の視点に立つと、悪いやつに見えるかもしれません。でも、先に裏切ったのはハンの方なんですよね。そう考えるとかわいそうだなあと思うのです。中学生のときにスター・ウォーズのジュヴナイルを読みました。その本ではハット族は家族思いで、ジャバが死んだと知って父親が激怒するシーンが描かれています。

あとアクバー提督も勇敢なところに惚れる。エピソード7の最期はショックでした。彼はお魚みたいな頭部を持つモン・カラマリです。モン・カラマリは結構、好戦的。ローグ・ワンでも活躍していました。

6に出てくるイウォークというティディベアみたいな種族もかわいいんです。見た目に似合わず結構エグいゲリラ戦を仕掛けてくるところもおもしろい。イウォークが主演の『イウォーク・アドベンチャー』という映画も観ました。イウォーク・ラバーとしては最高ですが、よほど好きな方以外にはオススメしません。

多様な種族が一緒に暮らせる世界っていいなって思います。トラブルも多そうだけど。

 

ウエッジ・アンティリーズ

マニアにはおなじみ、それ以外の方には誰?って感じですね。4で、ルークがデス・スターを破壊する直前、ルークのサポートをしてから離脱したパイロットです。5ではAT-ATを転倒させることにも成功しています。6でも活躍していますし、エンディングにも登場しています。ジェダイでもなく、ハン・ソロのように型破りでもない、普通の人が懸命に戦い、ちゃんと生き残っていることに感動してしまうのです。普通の中ではめちゃくちゃ優秀な人ですけどね。

 

英語音声&英語字幕で観ました

何回も見ているので、セリフもほとんど覚えています。今回は英語音声&英語字幕で観ました。帝国軍側の英語は聞き取りやすいと思いました。特にダース・ベイダー。反乱軍側はカジュアルな言い回しが多いですよね。

オリジナル・トリロジーのDVDが出た瞬間に即予約しました。特典ディスクを全部見きれていないんですよね。これも近いうちに再生しよう。

 

 無職の間にやりたいこと100達成間近!

スター・ウォーズを観ることも、やりたいこと100のリストに含まれていました。新型コロナウイルスの影響で中止・保留になったこと以外はほぼ完了しました。あと3つ残っているのですが、もうすぐ達成できそうです。目標20も継続中です。

aoio-o.hateblo.jp

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昨日の投稿で222記事目でした。キリがいい数字より、ゾロ目の方がなんかうれしい。