イイタイダケ

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石ふしぎ大発見展2020<大阪ショー> へ行ってきました

鉱物を集めています。鉱物といっても好きな人以外には伝わらないかもしれませんね。宝石の原石とか、天然石をイメージして貰えば大体近いです。大阪には石を売る店が少ないので、年に一度のミネラルショーは絶対参加すると決めています。

 

石ふしぎ大発見展2020<大阪ショー>

私が毎年楽しみにしているのは、石ふしぎ大発見展2020<大阪ショー>です。

石ふしぎ大発見展とは

益富地学会館が主催しているミネラルショーです。ミネラルショーとは鉱物の展示会・販売会のことです。厳密な意味の鉱物だけではなく、岩石、化石、人工石、さらには周辺の雑貨まで幅広く取り扱いがあります。

www.mineralshow.jp

京都にある益富地学会館もすてきな標本が所狭しと並んだ、魅力的な場所です。秋には<京都ショー>が予定されています。

 

鉱物とは

天然に産出する固体物質で、特定の化学組成と固有の結晶構造をもつものと定義される。

『岩石と宝石の大図鑑』 P.88

私はざっくり、岩石の中で自然にできた結晶と認識しています。オパールやガラスは結晶ではないので厳密には鉱物ではなく、準鉱物という分類になります。水や水銀など、常温で液体のものも鉱物からは外れます。『岩石と宝石の大図鑑』は写真がきれいなので、おすすめの本です。

 

 

今年は7月開催、予約制

例年4月末に開催されている本イベントですが、今年は新型コロナウイルスの影響で7月になりました。さらに事前予約制となり、ホームページから申し込む必要があります。7月15日に受付を開始したのですが、私が申し込みをした16日夜の段階で半分以上の日程が埋まっていました。人気ですね。

 

行ってきました

受付に行きます。まずは手を消毒し、体温チェックを受けます。サーモグラフィーで一瞬でした。それから申し込みの返信メールを提示します。入館証を受け取ったら、会場に入れるようになります。会場案内の冊子と、鉱物の写真が印刷された紙袋もいただきました。

会場内は以前より通路を広く取ってあります。その分出店数は減った印象です。それでもいつも立ち寄るお店はほとんど来ていたのでうれしかったです。

人数制限をしているだけあって、混雑もなくゆっくり見ることができました。毎年これでいいかもと思う反面、申し込みが間に合わなかった場合を考えると困るなあと思いました。何より、受付や警備の人を用意するのが大変そうです。採算がとれるのかなと余計な心配をしてしまいました。

 

蛍石を買いました

私が集めているのはサムネイル(親指)サイズの結晶です。それ以外にも細かいこだわりがあるので、欲しい石がいつも見つかるわけではありません。今回も条件に当てはまる、気に入ったものがありませんでした。しかしこの困難な状況でも開催されたことがうれしく、何か貢献したいなあと思いました。

加工されたものは普段選ばないのですが、今日はきれいな八面体蛍石が気になりました。原石を人の手で割ったものなのですが、自然と八面体になるんですって。なにやらコツがあるとの噂なのですが、私も一度やってみたいなあと思っています。安かったので、たくさん買いました。飴玉や砂糖菓子を思わせるかわいさなので、コレクションとは別の場所に飾っておきたいと思います。

夫も私の影響を受け、鉱物マニアになりました。十字石が欲しかったはずなのに、なぜか瑪瑙を買い込んでいました。

 

『ミステリアスなアンモナイトの世界』

毎年楽しみにしているのが、特別展示です。今年はアンモナイトがテーマ。化石と解説を見比べるのが楽しいのです。日本はアンモナイトの化石の産出量が多い国だとは初めて知りました。アンモナイトと聞いて思い浮かべるオウムガイのような渦巻き状のものから、異常巻きといわれるグネグネとしか表現しようのない不思議なものまでたくさん展示されていました。写真撮影は禁止でした。

 

この12年で感じた変化

私が鉱物に興味を持つようになってから13年、ミネラルショーへ通うようになってからは12年が経ちます。その中で変わったなあと感じた変化があります。

初めて行った石ふしぎ大発見展はもう少し会場が小さく、こぢんまりした印象でした。そして女性はほとんど見かけませんでした。数少ない女性はパワーストーンと呼ばれる類に興味があるようで、地味な原石を見る人はほとんどいませんでした。店員さんも難しい顔をした男性ばかり。実はみなさんとても親切なのですが、話しかけるまではちょっと怖いなあと思ったものです。海外のバイヤーさんとの会話は基本英語です。

それから開催場所はずっと変わりませんが、会場の面積は年々広くなっています。女性も増え、マニアックな鉱物談義を繰り広げています。店員さんにも女性が増え、海外バイヤーさんは流暢な日本語で話しかけてきます。

何より、ディスプレイが明るくなりました。LEDライトが普及したことも関係あるのかな。前は薄暗いテーブルに無造作に置かれた段ボールから、目当てのものを探し当てていました。最近ではアクリル板に美しく並べられ、ライトアップされています。今の方がもちろん見やすいのですが、以前のあの、少し怪しい雰囲気が時々懐かしくなります。

 

来年もぜひ開催されて欲しい

新型コロナウイルスの影響がいつまで続くのか心配です。来年には通常通り開催できる状態に戻っていて欲しいなと願っています。

 

 『楽しい鉱物図鑑』も美しい鉱石の写真が多く、好きな本です。