16類型性格診断を受けてみたら「INFJ-提唱者」でした
ユングのタイプ論を調べていて16類型性格診断に興味を持ちました。実は以前にも偶然見つけて診断したことがあり、そのときの結果は「INFJ-提唱者」でした。
16類型性格診断についての解説サイトはたくさんありますので、ここでは私自身の診断結果にのみ焦点を当てたいと思います。また、すべてインターネットから情報を取得しております。専門の書籍などは読んでおりません。そのため間違った記述などありましたら、ご指摘いただければと思います。
16類型性格診断
16類型性格診断とは
16タイプ性格診断など呼び名は様々です。「自分のことをどういう人間だと思っているのか」を判別するテストです。質問に回答することで16種類に分類されます。
似たものにMBTIというものもありますが厳密にいうと違うらしいので、ここでは取り上げません。
ユングのタイプ論との関係
これは私の個人的な見解です。16類型性格診断では内向型・外向型のようにユングのタイプ論から用語を借りていますが、ユングの精神分析とは別物と考えた方がいいと思います。なぜならユングの精神分析は患者と医者が一緒に行うものであり、自分で診断を下すものではないからです。さらにユングはタイプ論で
まず、タイプを分けることは、ある個人の人格に接近するための方向づけを与える座標軸の設定であり、個人を分類するための分類箱を設定するものではないと強調したい。
『ユング心理学入門』P.38
つまりそのような傾向がある、程度に留めることが大切だとしています。性格を、生来から変わらないものとする考え方はユングの思想と相いれないと思います。
無料性格診断テスト | 16Personalitiesを利用しました
16類型性格診断で検索すると一番最初に出てくるWEBページを利用しました。おそらく一番有名な診断サービスだと思います。
私のタイプについて
結果は「INFJ-提唱者」でした
前回も「INFJ-提唱者」でした。時間をおいて診断を受けると変わるという人もいるようで、その場合、性格は変わらないというテストの主張とはずれてしまいますね。しかし私の場合は同じでした。
実は、初めて受けたときにちょっと納得がいかなかったんですよ。提唱者という呼び名にしっくりこなかったことと、何となく自分は「INTJ-建築家」的な性格ではないかと思っていたからです。しかし細かい説明を読むと確かに「INTJ-建築家」よりは「INFJ-提唱者」の方が自分には当てはまるなあと納得しました。
論理(T)と道理(F)について
実際の内訳を見てみると、内向(I)・直感(N)・計画(J)に関してはかなり偏っている一方、論理(T)と道理(F)はほぼ真ん中という結果が出ました。
思い返せば、自分は論理的に考えているつもりでも、最終的な結論は自分の感情を優先していました。基本的な性格は道理を重んじるのに対して、幼いころから論理的であることを意識して成長してきたのでこのような結果になったのだと思います。
自分は「INFJ-提唱者」だと納得した理由
「INFJ-提唱者」に関してはなんだかとても立派な人間のようなことが書かれているので、最初は自分に当てはまるとは思えませんでした。「理想主義者で道徳感覚があり」「決断力と強い意志を持って」「論理や事実一辺倒ではなく、暖かく思いやりのある言葉で、相手に伝わるように話すことができます」なんて我が身のことには思えませんでした。しかしよく読んでみると分かりすぎる点がたくさんありました。
提唱者型の人達は、他人の感情を非常に大切にし、その好意に対する見返りを期待していますが、時にはそれが数日間そっとしておいてあげることを意味します。
あなたのために出来るだけのことはするから、私のことは放っておいて欲しいのといつも思っています。当たってる! また「INFJ-提唱者」は外向的な性格と間違われることが多いそうで、思い当たることがあります。
また趣味に関してはこのような記述を見つけました。
文学、美術、音楽、映画、演劇、オペラ、その他の芸術については、幅広く関心を寄せます。 そこに、人々の深い感性表現を読み取って感動します。
多くの本を読み、知識を吸収しようとします。 物語も楽しみますが、 どちらかというと、ノンフィクションやジャーナリズムなどに惹かれます。 ミステリー小説も良いでしょう。 少々、複雑で考えさせられることの方が読み応えを感じることができます。
このWEBページに書かれていることはほぼすべて当たっているんですよね。もう認めるしかないなあと観念したのでした。
あとどこかで、「INFJ-提唱者」は書く文章が長いと見たことがあって、確かに! と笑ってしまいました。
他の診断サイトも利用してみました。
他にも診断が受けられるWEBサイトがあるので、利用してみました。「提唱者」などの呼び方はサイトによって変わります。手当たり次第受けられるだけ受けてみたのですが、すべてINFJになります。つまり自分が自分をINFJ的な性格だと認知しているということになりますね。個人的には辛口性格診断16の解説が特に参考になるなあと思いました。
普段はINFJになるんだけど。
— あおい (@aoio_ot) 2020年8月23日
「INFJ 信念を持った理想家」 https://t.co/gKOjdLKEM6 #辛口性格診断16 #性格診断セブン
ひとつだけINTJになるWEBサイトがありました。
ただし、ひとつだけINTJになるWEBサイトがありました。気になったので日を空けてもう一度やってみたのですが、やはり同じ結果が出ました。 しかしINFJである可能性も85%と比較的高い数字で出ています。
このサイトだけINTJになる。
— あおい (@aoio_ot) 2020年8月23日
「トラ型」(INTJ)タイプでした
👉本質を見抜く
👉優れた論理的戦略
👉高い競争性#性格診断 #16TEST #相性診断 #恋愛診断 https://t.co/ykrF2C9cwF
夫に診断してもらったところ、私は「INTJ-建築家」でした
16類型性格診断はあくまで、「自分のことをどういう人間だと思っているのか」を調べるテストです。そのため、他人に見てもらったり、他人の性格を勝手に型にはめるものではありません。とはいえ好奇心から夫に頼んで私を診断してもらいました。
すると「INTJ-建築家」と出ました。先の診断でも「INTJ-建築家」にかなり近い「INFJ-提唱者」であることはわかっていたので、納得の結果です。「INTJ-建築家」的な性格が私の理想なので、外からはその通りに見えるようにふるまっていたのだと思います。
「INFJ-提唱者」多すぎ問題
インターネット上でよく見かける話題として、少数派であるはずの「INFJ-提唱者」が目立つことがあげられます。「INFJ-提唱者」の人は非常に希少で、その数は全人口のわずか1%未満といわれています。
私が思うにこれは妥当なのです。なぜならインターネットで性格診断を見つけて、受けようと思って、たくさんの質問にコツコツ最後まで答えるような人は、内向(I)・直感(N)が強いのではないかと考えるからです。さらに結果が出た後で語りたいと思うことが「INFJ-提唱者」らしいのではないかと感じています。要するに性格診断を受けてかつ、WEB上で公表する人の母数に偏りがあるのではないかと思うのです。
分かったこと
自分はとにかく内向(I)・直感(N)・計画(J)に偏っている自認があるということですね。まあ、内向的で直感に頼っているのは知ってたし。
そして「INFJ-提唱者」の場合全人口の1%しかいないので、似た考え方をする人が少ないことを知りました。もし、「INTJ-建築家」なら2%もいる! と喜んでいたのですが、「特に女性が珍しく、全人口のたった0.8%です」とあり、余計に減ってるじゃんとがっかり。インターネット上ならともかく、現実世界で自分に似た感性の人を見つけることはかなりむずかしそうです。
他人のタイプについて
夫は「INTP-論理学者」でした
ちなみに夫自身は「INTP-論理学者」と出たそうです。これは意外で、私から見ると「ISTP-巨匠」に思えました。直感(N)と感覚(S)が違いますね。これは自分が極端に直感(N)に偏っているので、私よりは夫の方が感覚(S)を使いこなしているイメージがあるせいかな。
私は「ISTP-巨匠」と相性がいい?
そして退職した会社の人ってどうだったかなと考えると、気が合うと思っていた人は「ISTP-巨匠」のように思われました。これは私が「ISTP-巨匠」の人と相性がよいといういう意味ではなく、好ましく思う相手の中に「ISTP-巨匠」的な特徴を見出しているからだと思います。
辞めた会社は「ESTP-起業家」的な職場でした
前職で要求される能力は「ESTP-起業家」が得意とする分野だと思われます。外向的で、刺激に適切に反応し、論理的に考え、臨機応変に対応する必要がありました。これは「INFJ-提唱者」の特性と全く正反対! どうりでしんどいはずです。ちなみに一番生き生きと働いていた人はまさに「ESTP-起業家」的な人でした。その人とは長年の付き合いなので、仕事上ではお互いの苦手な分野を補い合うことができていました。しかし日常生活においてはまったく理解できず、異星人のようだなあと感じていました。向こうもそう思っていたことでしょう。
「INFJ-提唱者」が「ESTP-起業家」的な仕事をするとどうなった?
私の場合まず、コミュニケーションが必要とされることで非常に疲れました。さらに刺激が多く適切に対応することに非常に苦労します。論理的に考えることは比較的得意な方だったので問題はありませんでした。しかし明らかに道理に反すること(虚偽の報告など)を強要されることがあり、とても嫌でした。そしてどれだけ完璧な計画を立てても、得意先の気まぐれや誰かのミスで総崩れになり、いつもイライラする羽目になります。
10年以上働いたので、ほとんどのことはできるようになりました。しかしストレスを感じないわけではありません。
仕事を通して自己実現?
ユングの思想とは相いれないとしましたが、思い出したことがあるので引用します。
個人の素質による態度を逆転させると、はなはだしい疲労現象が現れ心の健康が害される
『ユング心理学入門』P44
前職では自身の最も劣等な外向的感覚(Se)を一番強く使わないといけなかったので、強制的に自己実現へ向かう努力が必要だったわけですね。しかし自分の資質である内向的直感(Fi)とまったく逆の能力を伸ばす必要があったため、途中かなり不健全な時代があったなあと振り返って思います。
退職した理由の中に、今の仕事に関しては誰にも文句を言わせない程度に出来るようになった! と自信がついたことがあります。まさに仕事を通して自己実現を果たしていたのだなあと気がつきました。
自己実現は人生の究極の目的であると述べたが、これは一つの静止した到達点があり、それを自己実現と読んでいるというものではない。(中略)自己実現はつねに発展してやまぬ過程であり、その過程そのもの大きい人生の意義がある。
『ユング心理学入門』P.228
というわけで、人生が続く限り、自己実現への道に終わりはありません。
「ESFJ-領事官」なあの人
前の職場で、私の見立てでは「ESFJ-領事官型」かなと思う人がいました。以下の引用は思い当たることが多すぎておどろきました。
◆以下の状況で、動揺したり嫌悪感を覚えます
・人と共有できる考えよりも自分だけの考えに興味を持ち、冷たく距離をあけようとする人に出会った時(中略)
◆不満を感じると、次のような行動を起こします
・「みんな仲良くなれるはずだ」と、調和を保つ事を周囲に押し付ける
この冷たく距離をあけようとする人って私のことだ。まさにこんな反応をされたことがあります。特別嫌うとかではなく、相性が悪そうだったので単に関わりたくなかっただけなのです。仕事の話しはしますし、無視をしたわけでもありません。それでも距離を取ることに相手は不信を感じたようでした。申しわけなかったなあ。
もちろんあの人が「 ESFJ-領事官」かどうかはわからないし、当てはまらない「 ESFJ-領事官」な方もいらっしゃるとは思いますが、これを知っていたら違った対処ができていたのかなとも思います。
16類型性格診断を受けて得られたこと
自分の性格を知る手がかりになりました。また、他の性格を読むことで、こういう人がいるんだなあと、自分と違う考え方を学ぶこともできました。私はあまり他人に興味を持たない性質なのですが、診断をきっかけにあの人はどんなタイプだろうかと考えるようになりました。もちろん一方的な決めつけはできませんが、性格診断をきっかけにその人のことをもっと知ろうと思うことができましたし、今後の人間関係のヒントになればいいなあと思っています。