『GTD』と『7つの習慣』その1
『GTD』と『七つの習慣』、この二つが私の人生を変えました。長くなりますので、記事を3つに分けます。
以前、「普通」になりたかったことがあると書きました。以前の私は常に混乱状態でした。本心からやりたいこと、義務としてやるべきこと、一般的にやるべきとされることがごちゃ混ぜになって、いつも私を圧倒しました。そこで頭の中と気持ちを整理し、生活を「普通」に整えるのに役に立ったのが『GTD』と『7つの習慣』です。 Getting Things Done、略称『GTD』。デビッド・アレンが著書『ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則』の中で提唱するタスク管理の手法です。 私がGTDに出会ってのが2007年なので、13年も経つんですね。それだけの月日が経つと、公式からは外れたオリジナルになってしまっています。ここでは私なりのGTDのやり方を書きます。公式のやり方はぜひ本を読んでみてください。Wikipediaにも詳しく説明されています。 GTDはまず、頭の中にあること全てを紙に書き出すことから始まります。これを収集と呼びます。絶対忘れないだろう大事なことでも、どんなに些細なことでも全てです。今すぐやるべきことも、死ぬまでにやりたいことも全部です。特に一番最初は、もうこれ以上書けない! という状態まで書き出してから、さらに絞り出すレベルで書いてしまう必要があります。 例えば、いつか行きたい外国、転職のための履歴書作成、次の仕事につながる勉強、読みたい本、毎日運動すること、次の買い物で牛乳を買うこと、Youtubeで気になる動画を見ることまで全部です。ここまですればほぼゴールです。頭の中はスッキリ。あとはリストを処理してくだけなのですから。 書き出したものを、処理・整理・実行します。GTDには2分間ルール呼ばれるものがあります。2分で済むものは、その場で処分してしまうのです。私はこれを拡張して、今できることは全てその場で処理してしまいます。そして、適切なタイミングを待つ必要があるものは、必ず日時や期限を決め、カレンダーやリストに書き入れるようにしています。 私はスマートフォンのアプリを利用していて、適切なタイミングに通知が来るようにしています。通知がきたら機械的に実行するようにしています。そこで感情をはさまないのが簡単に終わらせるコツです。 カレンダーやリストは必ず見直す必要があります。公式では、週に1度はリスト全体を見直すように推奨されています。これを週次レビューといいます。 私は気が向いたら見直すという、ゆるい管理方法です。なぜかというと、気になったらすぐにやることが身についたので、リストに未処理の項目が溜まらないからです。それでも週に1度手帳を整理するタイミングでカレンダーやリストを確認するので、実質週次レビューを行なっているのと同じ状態になっています。 ここまできたら再び収集に戻ります。一番最初にすべて絞り出したはずなので、あとは増えたやるべきこと・やりたいことを書き出すだけです。 私は1年に2度、5月と9月に大掛かりな見直しを行います。5月はゴールデンウイーク、9月はシルバーウイークがあるので、時間を取りやすいからです。さらに、気候が落ち着いているので動きやすいということもあります。 つい、年始に心機一転という気持ちになるかもしれません。しかし、年末はイベントも仕事も忙しい人が多いと思いますし、年始は普段と生活リズムが違うので、中々活動的にはなれないと思います。なので新年に向けて新しいことを始めるというのは、オススメしません。 より具体的なやり方と、リストの管理方法については3/3にあたる記事に書きたいと思います。 この手法のおかげで混乱は収まり、少しは平穏な日々を過ごすことができるようになりました。でもこれでは十分ではなかったのです。 GTDでやるべきこと・やりたいことを書き出したとして、それは本当に実行するべきなのか? という問題があるんです。 例えば、チェスのルールを覚えることを例とします。これからチェスを始めたい、チェスをモチーフにした小説を書くつもりがあるなどの事情があれば覚える必要性はあります。しかし一生チェスに関わる予定がないとしたら? 何となくの興味で貴重な時間を割いてよいのでしょうか。そんな時に読んだのが『七つの習慣』です。 スティーブン・R・コヴィーによって書かれた本およびその中で取り上げられている7項目です。詳しくは2/3にあたる記事にて。ひとまずWikipediaのリンクを貼っておきます。 『7つの習慣』には人生で役に立つことがたくさん書いています。その中で私が特に注目したのは、人生の優先事項をミッションステートメント(自分自身の憲法)としてまとめるという点です。この場合の優先事項は、細々したやるべきことではなく、人生を方向づける価値観のことです。 混乱をとにかく収めるには、『GTD』が有効です。しかし目先の些細なことばかりにこだわって、人生の大事なことを見逃してしまっては意味がありません。そこで『7つの習慣』に従い優先事項を決めます。 先ほどの例だと私は当面チェスに関わる予定はないので、覚えなくていいが答えになります。 この手法のおかげで「普通」に近づくことができましたし、「普通」より大事なことに気がつくことができました。『GTD 』と『7つの習慣』に出会ったことで、私の人生は劇的に楽で、たのしいものになりました。 続きはこちらです。普通の生活を手にいれる
『GTD』
『GTD』とは
私なりの『GTD』
『GTD』はじめの一歩
処理・整理・実行
見直し
再び収集へ
これで「普通」になれた?
『7つの習慣』
『7つの習慣』とは
人生の優先事項を決める
『GTD 』と『7つの習慣』を組み合わせる