無職になって一番初めにしたことが、『ずっとやりたかったことをやりなさい』を読み返し、ワークに取り組むことでした。
- 『ずっとやりたかったことをやりなさい』
- モーニング・ページ
- アーティスト・デート
- 12週間のワーク
- 12週間のワークを終えて達成したこと
- 12週間のワークを終える前に持っていた偏見
- 本当にやりたかったこと、出来てる?
- 12週間のワークを終えたて感じた変化
- これからも続けていきます。
『ずっとやりたかったことをやりなさい』
『ずっとやりたかったことをやりなさい』とは
アーティストとして活躍しているジュリア・キャメロンが「人はみな創造的な生き物である」との信念から、各自の創造性を育てることを目的として書いた本です。
基本的なツールはモーニング・ページとアーティスト・デート。モーニング・ページが送信であるならばアーティスト・デートは受信であり、2つで1つのものです。はじめの12週はそれ以外に毎週ワークをおこないます。
一度挫折しました
WEBで見かけたモーニング・ページという言葉に興味を引かれ、以前ざっと目を通したことはありました。その時もモーニング・ページにチャレンジしたのですが、あまり続きませんでした。当時は会社でのストレスがかなり大きかったこと、書くための時間を捻出するために寝不足になってしまったこと、手書きが苦手でPCで取り組んでいたことから失敗したと考えています。
また、アーティスト・デートとワークに関しては働いている間は疲れすぎてキャパシティーオーバになりそうだったので、無職になってから初めて取り組みました。
モーニング・ページ
モーニング・ページとは
ただ手を動かし、心に浮かんでくるものをそのまま書きとめることを目指している。卑劣なこと、愚かなこと、ばかげたこと、奇妙なこと、どんなことでもかまわない。
『ずっとやりたかったことをやりなさい』P45
筆者はモーニング・ページを「脳の排水」と読んでいます。頭の中にあることがらをすべて書き出すことで、脳内をスッキリさせることが目的です。また、書いているうちに思っても見ない自分の内面があらわれることがあり、おどろきます。
全て書き出すことで脳の負担を減らすと言う意味では、GTDも似ていますね。
書くタイミング
朝一番に書きます。私は起きて白湯を飲んだらすぐに取り掛かっています。もやっとした気分になったらそのタイミングでさらにもう一度書くこともあります。
書く内容
余白を埋めさえすればよしとします。書くことがなければ、「書くことがない」と書けばいいんです。愚痴でも、今日の買い物メモでも、詩でも何でも大丈夫。ただし
「あなたの中の検閲官が言う否定的な意見は、真実ではない」
『ずっとやりたかったことをやりなさい』P47
という言葉を留めておいてください。内容についてくだらない、恥ずかしいなどとは考えないこと。
守るべきルール
- 他人の目には触れさせない
- 自身も最初の8週間ほどは、それらを読み返さない
人に見せたくなるような素晴らしいページが書けたなら、それは本心か疑ってみてくださいね。読み返すタイミングはワークで指示があります。
何ページ書くの?
本には3ページと書いてあります。ただし、どれくらいのサイズのノートに、どれくらいのサイズの文字でとは明言されてません。海外の本なのでおそらくレターサイズ=ほぼA4サイズかなと思っています。日本語の場合文字数にすると半分程度にまとまってしまうので、3枚書こうとすると大変だと思います。
私は色々試してみて、すこし少ないですがA4用紙1枚に落ち着きました。迷わずスラスラ書いていますが、それでも20分前後はかかります。これ以上時間をかけると生活を圧迫するので、続けるにはちょうどいい分量なんです。書きたいことがあれば、もっと書くこともあります。
余談ですが、話す場合は日本語の方が時間がかかるんですよね。本で読みました。
ノートの代わりにコピー用紙を使っています
ノートではなく、クリップボードにA4のコピー用紙をはさんだものを愛用しています。本書ではノートを用意することを推奨しています。しかし特別なノートを使うと、きれいな字で、ちゃんとした内容を書かないといけない気がして書きづらいんですす。その点コピー用紙なら書き捨てできるので、気楽です。この気楽さのおかげで毎日続けることができています。今使用しているのはコクヨのもので、1枚1円程度です。100均とほぼ同じ値段にも関わらず、厚みがありしっかりしているので気に入っています。
コピー用紙の保管方法
A4サイズのZ式バインダーにまとめています。多くなったら、ドキュメントスキャナーで読み取ろうと思っています。ノートだとバラさないといけないのですが、コピー用紙だとそのまま読み込むだけなので、楽です。
万年筆で書いています
筆記用具も自由です。私の場合、最初はボールペンで書いていましたが、手が疲れるので万年筆を購入しました。スルスルと書けるようになり、ノーストレスです。コピー用紙でも裏抜けすることはほとんどありません。
アーティスト・デート
アーティスト・デートとは
あなた自身の創造的な心(それを本書では、内なるアーティストと呼ぶ)を育むために特別に確保される、週二時間ほどの時間のかたまりである。
『ずっとやりたかったことをやりなさい』P57
週に2時間、創造性を育むために好きなことをする時間を取ろうということです。映画を観たり、欲しいものを買ったり、散歩をしたり。お金をかけなくても、本当にやりたいことならなんでもいいそうです。ただし、他人の邪魔が入らないようにしてください。
実際に行ったアーティスト・デート
私の場合現在無職で、毎日好きなことができているのであまり意味はないのかもしれませんが、意識的に行うようにしました。
- 散歩をする
- 近所の公園へ写真を撮りに行く
- ひたすら絵を描く
- 工作をする
- お菓子を作る
- DVDを観る
- 音楽を聴く
- ウクレレで一人コンサート
- 喫茶店でのんびりする
- 前から欲しかった贅沢品を思い切って買う
- 100円均一で好きなだけ買い物をしてみる
(役にたつかとか、もったいないとは考えない) - 近所に出かけるためだけに、思いっきりオシャレをしてみる
この期間は一部緊急事態宣言と被っていたので、外でできることが少なかったのは残念です。
12週間のワーク
12週間のワークとは
はじめの12週間は、指示されたワークをこなし、その振り返りをする必要があります。全部できたわけではないのですが、可能な限りは実行しました。内容は様々ですが、目的については目次をご参照ください。
目次
第1週 安心感を取り戻す
第2週 アイデンティティを取り戻す
第3週 パワーの感覚を取り戻す
第4週 本来の自分を取り戻す
第5週 できるという感覚を取り戻す
第6週 豊かさの感覚を取り戻す
第7週 つながりの感覚を取り戻す
第8週 芯の強さを取り戻す
第9週 思いやりの心を取り戻す
第10週 守られているという感覚を取り戻す
第11週 自立の感覚を取り戻す
第12週 信じる心を取り戻す
12週間のワークを終えて達成したこと
小説を書いた&準備中
ずっと前に突然降ってきた小説のアイデアがあったんです。頭の中にずっと置いておくのも気持ち悪いので、どこかで形にしたいなあと思っていました。それが長編小説の内の1作です。それ以外にも考えていたら色々思いついたので、いくつか形にしているところです。人に見せる予定は一切なくて、自分による自分のための小説なので、完成度は気にせず書いています。
以前の私なら、こんなレベルの低いもの書いても仕方がないと尻込みしていました。本書を読んでから、好きなことをするのに誰の許可もいらないことに気がつき、楽しく取り組むことができています。
書くことって本当にむずかしいですね。漠然とあった小説家への尊敬が、より強いものになりました。
4コママンガの下書き(ネーム)を8作描いた
マンガなんて描いたことがないのでですが、突然降ってきました。勢いで下書きだけ描き上げました。コマ割りとセリフは完成しているので、あとは絵を仕上げればいいだけなのですが、絵が描けません。
絵を描いています
4コマのネタができたので、仕方がないので? マンガ絵の練習中です。これでも元・美術部なので、なんとかなるはず? これはどこかで公開したいと思っています。
ウクレレを続けることができた
あまり上達していないのですが、めげずに続けることができました。指は動くようになったので、これからはきれいな音を出すことが目標です。
ブログを毎日書き続けることができた
インプットに偏りがちなので、アウトプットの場としてブログを書くことをとても大事にしています。毎日更新することは決めたわけではないのですが、せっかく続いているのでこのまま続けたいと思っています。就職したら週1ぐらいに減らすかも。
やりたいことリスト100を達成!
総括は後日書きたいと思っています。
12週間のワークを終える前に持っていた偏見
最初はモーニング・ページに興味があり本書を読みました。そのため他の項目、アーティスト・デートや12週間のワークにはあまり意味がないと感じていました。また、自身に創造性なんてものがあるとも思えませんでした。さらに「神」なんて単語が出てくるので怪しい本だなあとも思っていました。
モーニング・ページはそれだけでも強力な力を持っています。しかしこの本で大切なのはむしろ12週間のワークの方だと実際にやってみて気がつきました。創造性というと大層ですが、自分の中にある力を再確認することもできました。ちなみに「神」の意味は本を読んで確認してみてくださいね。
本当にやりたかったこと、出来てる?
やりたかったことをするには、まず本当にやりたいことを知る必要があります。本書を読み、自分がずっと達成したいと思っていた目標が、真のゴールではないことに気づかされました。自分の力を信じないために、目標が歪んでいたんです。
本当にやりたいことはまだ模索中ですが、ぼんやりと見えてきました。
12週間のワークを終えたて感じた変化
今までの自分は計画を立てないと動けないタイプでした。しかしワークを終えてから、あえてその性質を封印して思い立ったことを楽しみ、状況に流されるようにしています。また、どうせ自分んなんてと考えず、自分だったらできると思うようになりました。それに、できなければできなかったという学びがあるんだからそれで構わない、また違うことをすればいいという気楽さも身につけました。 本書を読まなければ、職業訓練に応募しようとも思わなかったと思います。
他人から見れば大きな変化はないと思います。何かに成功したわけでもありません。しかし内面は確実に、本当にやりたいことをやるために変わりつつあります。何より心が健康になったと感じます。
これからも続けていきます。
12週間のワークは4月に始めて、7月には終わりました。その後もモーニング・ページとアーティスト・デートは継続して続けています。またいつか、12週間のワークにも再び取り組みたいと思っています。